続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

日曜美術館

お友達のイラストレーター・舘野さんからお知らせをいただいて
今朝のNHK教育日曜美術館』を見ました。


『私は虫である 
画家・熊田千佳慕の世界』


昆虫の細密画で有名な方ですが、描かれた作品以上に
その生き方にうっとりしてしまいました。

ご本人の 公式サイトに語録が掲載されています。


私の神からさずかった画法の一つ

因  直接原因。
縁  因を助ける条件。プロセスの意味。
果  結果。

見て 見つめて 見きわめる。 のプロセスは縁であって
因は素材(対称)。果は見きわめて描く一本の線(結果)である。
美しいから 美しいのではなく(因) 愛するから(縁) 美しいのだ(果)
現代の文化は因と果だけで大切な縁がない。



深いです。


私は虫である。 虫は私である。

自然は私のためにあり 私は自然のためにある。
自然の中の自己が漸くわかりかけてきた。


長い画業の末に到達されたこの境地にあこがれます。

絵を描くことを仕事にしているものとして
いろいろ思う事、ありますね。
私は寄り道し過ぎだな・・・。


しみじみと見入った番組でしたが、

熊田千佳慕の弟子としてインタビューに答えていた舘野さんの
若かりし日の写真が映し出された時には思わずニヤニヤしちゃいました。
28日(日)20:00から再放送があるので見逃した方はどうぞ。