続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

絵本「しでむし」・追記あり。

確か、mixiで知り合ったんだと思うけど
そうした出会いのきっかけなんかとっくにかすんじゃったほどに
リアルお友達となった「ぢろう」さんこと舘野さん。
舘野さんはでっかい体した非常にワイルドな野歩き人でありつつ
シャイで繊細な心を持っておるというナイスガイなんですけれど
その好奇心と繊細な心をそのまま煮詰めて絵にしたらできた、というような
舘野ワールド絵本がとうとう発売となりました。


https://www.kaiseisha.co.jp/webapp/bookdata.pl?isbn=978-4-03-437050-6


しでむし

しでむし



もうね。
構想の段階からいろいろ聞かせてもらってましたからね。
嬉しさひとしおですよ。よく描いたなぁ。
というか、よくあかねずみやしでむしとつきあったなぁ。
ちゃんと飼ってじっくり観察して描くからね、舘野さんは。
そこからして偉い。
あかねずみの死体とだってちゃんとつきあうんだから。
でなきゃ、あんなに愛おしいあかねずみの死体は描けないよ。
つか、しでむしの生態を描くのに、いきなりそのエサである
あかねずみの死体から始めないとこがすごい。
まず始まりはつがいのあかねずみだから。
あかねずみが子を産み、育てる、そっから入るからね。
お母さんねずみが子育てを終えて、死んで、
それからようやくしでむしが登場する。
お母さんねずみの死体はやがて肉団子にされて、
そこでしでむしの子育てが始まる。
最後はしでむしの子供が空に飛び立っていくんだけれども、
その前にお父さんしでむしは、若いあかねずみにパクッと食べられてしまう。
命だよねぇ。巡り巡る命。


私もこういうテイストのものを何か描きたいなぁ。
・・・描きたいなぁとか言ってるだけじゃダメなんだよね。
うん、がんばろ。


[追記]
佐渡のsansetu先生がこのエントリーをご紹介くださいました。
http://sansetu.exblog.jp/10687684/


そこで私たち夫婦についてもふれてくださっているのですが、
まぁ、これはちょっと褒めすぎだ、と。


それより、面白いなと思ったのはこの部分

人間は距離や環境ではなく、
心のレセプターの組み合わせで付き合うのではないかとしみじみ思います。


うまいこと言うなぁ。
しかし、これを別名「貧乏の地下茎」とも言うんだよね(苦笑)
あ!プアレセプターってか。
というような冗談はともかくとして。
舘野さんといいsansetu先生といい
自分の腕、技術一本で信ずる道を行く人の姿はかっこいいですよ。
そういう人とお友達でいられることは本当に幸せです。