続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

 072_テングニシの貝殻2



力のある絵描きというのは描き始めた段階ですでに
絵の完成図がちゃんと見えているものです。
と、以前に知り合いの画廊の社長さんから聞かされたことがあります。
そうなのかぁ。。。私は描き始めで完成図なんか全然見えない。
ただ、何を描きたいのかはおぼろげにわかる気がするんだけど。
それでも「気がする」程度だもんなぁ。
描き進めても、最終的にどうなるのか最後までわかんなかったり。
う〜ん。計画性ゼロ。
私が描いてるのはただのスケッチとはいえ・・・力なさ過ぎ。


今回は、ザラザラした貝殻の表面とツルツルした穴の内部。
その対比を描きたいような気がしてたんだけれど、
描いているうちに巻き貝の螺旋の段々部分に気を取られてしまい
結局、最初意図したことはうまく表現できなかったなぁ。
しかしね、この段々部分の形と色、明暗のコントラスト、
そして、ポッカリ空気を含んで静かに佇んでいる風情、
ああ、有元利夫だなぁって。好きなんですよ、有元利夫
テングニシ、しみじみいいぞ。