続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

やっと見てきたよ。

諸般の事情により、予定日よりやや遅れてしまいましたが
一昨日見てまいりました。『THE有頂天ホテル』
金曜日のレイトショーですし、大ヒット中とかいうので
かなり覚悟して行ったのですが、それほどでもなく肩すかし。
およそ7割くらいの入りだったでしょうかね。それでもこんな
田舎の夜8時からの上映で7割ならヒット作に違いないです。
さて、感想ですけどね。
はっきり言って目が疲れた。
もともととても目の弱い末娘はいうまでもなく。
フレームの中にあまりにもいろんな要素が入りすぎていて
すみずみまで見ようとしてしまうのに、
それがまた横流れしていくんだもの。フレームもそうだけれど、
ストーリーにもいろんなものがてんこもり。
幕の内弁当みたいな映画で、
だから目だけじゃなくて頭もちょっと疲れたかも。
いや楽しいし笑えるのは間違いないんだけれど。
ちょっと私の頭の処理能力を越えちゃったというか。
で、見た後は軽く狐につままれた感じ。
え?もっとお腹の底から笑うつもりだったのに?って。
もっとスカッとした落ちがあるんじゃなかったの?って。
だもんで帰りの車の中では、満足感というには何かが
微妙に足りない気分だったのです。
『ラジオの時間』の方が良かったんじゃない?とか思って。
ところが、な〜んか後をひくのよねぇ。
なんとなくいろんな登場人物が頭の中で居座っている。
あんなに沢山の登場人物がいてみんなそれぞれに面白可笑しく
キャラが立ってるもんだからついつい思い出しちゃう。
ツボだったのは、
篠原涼子のちゃっかりしたかわいさ、
佐藤浩一のたよりなさ、
西田俊之の大物演歌歌手と梶原善の付き人の怪しい関係、
角野卓造のくねくね踊り騒動、
伊藤四朗の白塗り、
オダギリジョーの頭。
ツボじゃなかったのは、川平慈英松たか子が演じた客室係ハナ。
川平慈英は出っ張りすぎ。ハナは正論を語りすぎ。
とか言って思い出しているうちに、又見たくなってきたり…。
映画館に行く気はないけど、DVDとかは借りちゃうかも。
たぶん何度見ても新しい発見があって楽しめると思う。
ということで、やっぱりよくできた作品なんだわね。