続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

神様のプレゼント その3。

田舎のパーキングエリアで車から閉め出された話。
ちょっとひっぱりすぎですよね。すみません。
その1その2、からの続きです。


お掃除のおばさんがいつの間にかどこかに姿を消した後、その場にいるのは
非常電話で話をする夫と、結構離れた所にあるベンチに腰をおろした私だけ。


鍵をとじこめちゃったから助けに来て欲しい。
これだけのことだからすぐ電話は終わると思ったんですよね。
ところがどっこい、全然終わらない。
なんだかダラダラダラダラ話している。
離れた所にいるので話の内容は全然わからないのだけれども、
とにかく話が長い。
それでも、とりあえず解決への道筋はついたのだから
私はのほほんと景色を眺めておったわけです。
しばらくしてようやく電話を終えた夫は、
私に歩み寄るといいました。


作業代の他に高速料金等がかかりましになるし
会員じゃないから、高いって。(知っとるわい!泣)
カード支払もできるって。(そうじゃなきゃ困るわい!怒)
パーキングエリアの位置と近隣JAFの所在地の関係で
到着まで時間がかかるって。(それは仕方ないかも・・・諦)
・・・50分位かかるって。(げ!!!!愕)

これだけのことを聞き出すのになんであんなに長電話が必要なのか?
そこんとこがどうにも腑に落ちなかったけれど、それはさておき。
あと50分って!
取材の約束、余裕でブッチギリじゃないですか。


しかしま、すべての物が車の中にある以上、どうしようもないわけで。
そう思ったらすっかり腹もすわりました。


3月末のまだまだ寒い日もあるという時期なのに
空は晴れ渡り、お日様はうららかに四方を暖め
まるで誂えたようなひなたぼっこ日和。


こんな天気の日で良かったねぇ。
雨風強い日や、吹雪の日だったら悲惨だったよねぇ。
ありがたいねぇ、とお互いに言いあうと私は
しばしベンチの上で目をつぶってなんちゃって瞑想。
なんのことはない単なるうたた寝なんだけど。


静かだし、ぽかぽか暖かいし、鳥のさえずりがいい感じだし。
日頃〆切にどたばた追いかけられていると
こういう時間って、自分ではなかなか作れない。
こんな有無を言わさない状況があって始めてゆっくり
ひなたぼっこができる。
これを神様のプレゼントと言わないでなんと言う。
感謝、感謝ですよ。本当に。


こうしてぼんやりタイムを楽しむことかれこれ30分ほど。
なんとJAFの作業車が到着。予定より20分も早いじゃないですか!
ありがたい!
それから車のドアがあくまではアッと言う間。
さすがプロ!
カードで支払いを終えるのもアッと言う間。
13,300円也!・・・・痛い、痛すぎる。。。


JAFのお兄さんは笑顔爽やかな好青年で、
これも(これこそ)神様のプレゼントなんだろうなぁと見とれていると
非会員だとこんなに高くなりますけれど
こんな時に会員だと一銭もかかりませんよ。
これを機会に会員になりましょうとさらに満面の笑顔。
ああ、営業スマイルか。神様これはノーサンキューかも。
勧誘を丁重に断ると這々の体でパーキングエリアを後にいたしました。


そこから一路取材先目指してかっ飛ばす車中で
前にキーを閉じ込めたのは何年前だ?という話になって。
5、6年前かなと夫。
すると年会費6,000円×5年としても30,000円。
今回支払った額の倍以上じゃないですか!
やっぱりJAFなんか入ってらんないよねー!と意見の大一致を見る。


この前が5年前だったからって次も5年後とは限らない、とか
キーの閉じ込みなんて小さなトラブルだけがトラブルじゃない、とか。
そういうことは一切想定しない見事にノーテンキな夫婦でありました。


そうそう、取材先には大幅に遅刻をいたしましたが、
とてもお人柄のよい方で、遅くなった理由をお話ししましたら
かえって気の毒がられてしまいました。
取材そのものは、和気藹々いい感じで終了した次第です。
のんびりゆったり時間の流れる田舎取材でえがった、えがった。
とっぴんぱらりのぷう。