大晦日

というわけで、もう大晦日。昨年の大晦日もいいかげん何もしなかったけど、今年はそれに輪がかかってるな。ほとんどただの金曜日だし。といいつつ、ちょっと男鹿まで走って本場のなまはげ行事を見学。いやあ、短い時間だったけど良かったです。
暗い海、暗い空、降りしきる粉雪、入り江の間近まで迫る山際に軒を並べる昔ながらの集落、細く曲がりくねった坂道、小さな川面のまた暗いこと。そんな場所、しんしんと降る雪の中に立っていると、遠くどこかで床を激しく踏みたたく音とうぉ〜という怒声。ああ、集落のどこかになまはげさんが来ているんだなぁ。じんわりと嬉しくなってきたりして。
それから知人のお宅におじゃまして、なまはげさんがやってくるのを待ちました。なまはげさんは三匹でやってきて、座敷をドシドシ踏み歩き、奇声をあげると、お膳のお酒をご馳走になって帰って行きました。迫力もあるし、色合いも華やかだし、お正月を迎える行事としては出色のものではないでしょうか。いいわ、なまはげさん。
なお、なまはげと言われて普通に想像する鬼風のお面。あれはどっちかというと観光用のデザインなんです。本当のなまはげは集落ごとにデザインが違っていて、もっとプリミティブで愛嬌があることが多いみたい。今日見せていただいた集落のお面も丸々としたデザインでかなりかわいい。好きだなぁ、かわいいなまはげ。